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確実に英語を身に付けたいなら、アメリカに留学して実践しながら学ぶのが一番。

しかしせっかく留学したものの、日本人とばかり一緒にいてあまり意味がなかった、というのはよく聞く体験談です。

アメリカ留学を実りあるものにするには、環境選びも欠かせません。

あえて「日本人の少ない地域を選びたい」という方のために、日本人が少ない場合のメリットとデメリット、さらにおすすめの留学方法をご紹介します。

アメリカ留学で日本人が少ないメリット

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いざ日本人が少ない地域を選ぶと不安が伴うものですが、日本人が少ないからこそ気付くメリットがたくさんあります。

その中でも、特に大きなメリットを3つご紹介します。

 

英語を使うことにコミットできる

留学先に日本人がたくさんいれば、困った時にはすぐに誰かに助けを求めることができます。

しかし、日本人が少ない地域に留学した場合はすぐに誰かを頼ることができず、どんな時も自分から積極的に行動しなければなりません

このように英語にコミットできることをデメリットではなくメリットと考えれば、英語力はどんどん上達します。

当然のことながら、日本人が周りにいない環境になればなるほど日本語を使う機会は減少し、多くの手続きや作業を英語で行わなくてはならなくなります。

あえてその環境に身を置くことで必然的に英語力が養われ、学校の勉強だけでなく、より生活に則した英語力の獲得にも役立つでしょう。

 

多国の人と友人関係を築くことができる

留学先で最も手軽に英語力を身に付ける方法は、現地で友達を作ることです。

日本人が多い地域ではどうしても日本人同士で行動してしまいがちになり、他国から来ている留学生も同様に、同じ国の留学生たちと過ごすことが多くなります。

しかし日本人が少ない地域に留学すれば、自然と他国の留学生たちとのコミュニケーションが増えることになり、さまざまな国の人と友人関係を築く機会に恵まれます。

また、外国人向けの語学学校ではなく、現地の学校に留学する場合はさらにメリットがあります。

互いに外国人同士であってももちろん英語で会話をすることに変わりありませんが、やはり現地の人が話すネイティブの英語とは発音やニュアンスが異なります。

現地の学校に留学し、ローカルの学生たちに混じって友人関係を築くことは、ネイティブの英語に触れることができる絶好の機会です。

自分から積極的に話しかけて友人ができれば、英語力の向上だけでなく自信にも繋がり、留学そのものが非常に充実したものになるでしょう。

 

日本のことを英語で伝える機会を得られる

日本人には、他人のことを色々と尋ねたり詮索することは失礼にあたる、という感覚がありますが、アメリカ人には基本的にそういった考え方はありません。

知りたいことや分からないこと、聞きたいことがあれば尋ねる、というスタンスです。

そのため、特に日本人が少ない地域に留学すると日本のことを聞かれることが多々ありますが、そんな時こそ日本のことを海外の人に知ってもらえる機会、自分の英語力が伸びるチャンスと捉えましょう。

初めはうまく伝えることができずに苦労しますが、単語を並べながら身振り手振りで話しているうちにボキャブラリーが増え、文法が理解できるようになります。

留学期間によっても異なりますが、アメリカ留学を終える頃には自信を持って日本のことを英語で伝えられるようになっているはずです。

 

日本人比率が低い州TOP5

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アメリカにある50の州の中から、特に日本人比率が低い州を1位から5位までランキング形式でご紹介します。(2010年時点)

順位 日本人の比率 日本人の人口 現地の人口
1位 ミシシッピ州 0.03% 807人 2,967,297人
2位 ウェストバージニア州 0.03% 586人 1,852,994人
3位 ルイジアナ州 0.03% 1,464人 4,533,372人
4位 サウスダコタ州 0.04% 290人 814,180人
5位 アーカンソー州 0.04% 1,111人 2,915,918人

参考サイト:http://us-ranking.jpn.org/SF1PCT0050011PerP.html

 

ミシシッピ州

Jackson, Mississippi, USA downtown cityscape at the capitol.

アメリカの南部に位置するミシシッピ州は、豊かな自然が美しく、1年を通じて温暖な気候で過ごしやすいのが特徴です。

日本の沖縄に近い気候で、雪が降ったり気温が氷点下になることは滅多にありません。

かつて南北戦争で戦場となった歴史があり、人種は白人と黒人がほぼ半分ずつ、日本を含む他人種は1%にも満たない地域です。

中でも日本人は0.03%と非常に少なく、約300万人の人口のうち800人ほどなので、街を歩いていてもまず出会うことはありません。

夜間に1人で出歩いたり路地裏に入り込んだりしなければ、田舎ということも幸いし治安は比較的安定しています。

 

ウェストバージニア州

Charleston, West Virginia, USA skyline on the Kanawha River at dusk.

アメリカ東部のアパラチアン山脈のふもとに位置するウェストバージニア州は、州面積の約80%がアレゲニー高原という自然に囲まれた地域です。

日本に似て比較的四季がはっきりとしているのが特徴で、季節に合わせたアクティビティを楽しめます。

南北戦争を機に独立した州で、人口の90%が白人、残りの10%が多人種で日本人はわずか0.03%です。

人口が200万人に満たない州である分日本人も非常に少ないですが、比較的治安がよく物価も安いため住みやすい街と言われています。

 

ルイジアナ州

Shreveport, Louisiana, USA downtown skyline over the river.

開拓を進めたルイ14世にちなんで名付けられたルイジアナ州は、フランスやスペインの領地であった時代の雰囲気を色濃く残す歴史深い場所です。

人種は白人が60%が白人、35%が黒人、日本人0.03%を含む他人種が5%で、古くから白人と黒人の文化が入り混じった独特の「クレオール文化」が生まれた場所でもあります。

公用語が英語とフランス語のため、現地で英語力を培いながらフランス語にも触れることができるのが最大のメリットです。

銃を使った犯罪や強盗の発生率が高く、残念ながら治安が良いとは言えませんが、その分警察官の見回りなども多いので、よほど非常識な行動を取らなければそこまで危険を感じることはありません。

サウスダコタ州

Side view of public monument Mount Rushmore with sunlight

ルイジアナ州と同じくフランスやスペインなどの領地時代を経て独立したサウスダコタ州は、国立公園など自然を活かした観光スポットの多い州です。

現在もインディアンが人口の9%を占めるという珍しい地域で、白人が80%以上、日本人は0.04%とこれまでの地域と比べると若干多い印象ですが、人口が80万人ほどなので人数にすると300人に満たないことになります。

四季がはっきりしているため冬はそれなりに寒くなりますが、観光地が多いことに加え、アメリカ中北部に位置することから犯罪発生率の高い南部と比べると治安も良く、現地ではリタイヤ後の移住先としても人気があります。

 

アーカンソー州

Little Rock, AR, USA - June 12, 2015: View of W Markham Street in downtown Little Rock city, Arkinsas

アメリカ随一の米どころと言われるアーカンソー州は雄大な自然を有する一方で、ダグラス・マッカーサーやビル・クリントンなどの著名人を生んだ土地としても知られています。

1年を通して日本と同じような気候で過ごしやすく、日本企業が多く進出しているのが州の特徴ですが、人口比率としては0.04%と多くはありません。

ただし人口・産業ともに中心部に集中しているため、よほど郊外に拠点を置かない限り日本人を見かける確率は高くなるでしょう。

物価が安いことが最大のメリットで、生活費だけでなく学費も抑えることができるので留学生にも住みやすい州です。

 

日本人留学生が少ない州を選べばいいと言い切れない理由

point

周りに日本人がいない環境を作った方が確実に英語は上達すると前述しましたが、メリットばかりではありません。

現地で特に実感するであろう問題点を3つ紹介します。

 

有事の際に十分な手助けを得られない危険性がある

留学中に最も困るのが、健康上の問題が生じた時です。

ちょっとした風邪程度であれば市販薬で対処できますが、原因不明の高熱や腹痛、あるいはストレスにより精神的に支障をきたしてしまった場合などは、病院にかかる必要が出てきます。

日本人が多く暮らす地域であれば日本語で対応してくれる病院もありますが、日本人が少ない地域では症状から要望まで全て英語で説明しなければなりません。

そういった際に、十分な説明ができずに希望する治療や投薬を受けられないことがあります。

また、事故や事件に巻き込まれた場合も同様です。誰かの手助けなく全て自身で対応しなければならないため、何か問題が起きた時のリスクは覚悟しておきましょう。

 

外国人グループに馴染めなかったときの孤独感が強い

アメリカで過ごす期間にもよりますが、留学といえばホームシックが付きものです。

単に寂しくなることもあれば、カルチャーショックでなかなか順応できない場合などさまざまな原因が考えられますが、そんな時に仲の良い友人や気軽に話せる知人が周囲にいない状況は非常に辛く感じます。

日本人が少ない地域に留学すれば必然的に現地の人々のグループに加わることになり、英語力が向上するのはメリットですが、反対にいつまで経っても馴染めない場合は強い孤独感や疎外感を抱いてしまうことがあるので注意が必要です。

 

日本人や日本食が学習のモチベーションになる機会をなくす

アメリカの中でも日本人比率が高いハワイやカリフォルニア州、ワシントン州などであれば、日本食レストランや日本の食材が購入できるスーパーなど、日本人向けのお店が豊富ですが、日本人が少ない地域にはそれらがありません。

また、お店に足を運ぶだけで日本人と出会うことができ安心感があるものですが、郊外ではその機会も逃してしまいます。

不安の多い留学では、少しの安心感がモチベーションの源泉になりますが、そもそも日本人が少ない地域では日本に関することに触れる機会がないため、留学への強い気持ちを維持しにくいのです。

日本人が極端に少ない地域に留学する場合は、日本に関することを一切絶つ、というくらいの覚悟が必要です。

 

日本語から離れたい人のためのおすすめのアメリカ留学方法

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日本人が少ない地域に留学する場合のメリットとデメリットを解説しましたが、それらを踏まえた上で「やっぱり留学先ではできるだけ日本語から離れたい」という人のために、より留学しやすい方法をご紹介します。

 

日本人在籍者率が低いクラスや学校を選ぶ

人気の都市であっても、日本人の在籍者率が低いクラスや学校を選ぶことで日本語から離れられます。

現地では学校生活が留学の軸となりますが、ことばの壁や考え方、生活スタイルの違いなどで慣れるまでは思った以上にストレスが溜まるものです。

その上周囲に全く日本人がいないという環境では、余計な不安や孤独感を抱くでしょう。

それを避けるためにも、日本人が全くいない状況よりも、たまに顔を合わせる程度の環境を選んで留学するのがおすすめです。基本的には英語で過ごし、何かあれば日本語で相談できる、その安心感は留学中のモチベーションにも繋がります。

多くの学校では、公式ホームページや留学エージェントのパンフレットなどで国籍比率や日本人比率を公開しているので、留学先を選ぶ際には参考にしましょう。

 

日本人は多くはないが、大きな都市に留学する

アメリカ国内には、よく知られる都市でありながら比較的日本人が少ない地域もあります。

大きな都市はそもそも人口が多いため、少ないと言ってもそれなりに街中やお店などで日本人を見かけますが、留学生に人気の都市と比べると日本人比率は低く、英語力を培うには最適です。

現地で暮らす日本人のための学校や生活環境が十分に整っているので、留学中に何かあった際に不便を感じにくいことも大きな都市の魅力です。

 

日本人が少ない留学におススメの都市

日本人が比較的少ないと言われる都市をまとめました。

大きな都市であれば留学に必要な環境が整っているので、問題が起きた時や困った時なども対処しやすくおすすめです。

 

シカゴ

CHICAGO - ILLINOIS: MAY 9, 2018: Tourists visit Cloud Gate in Millennium Park in the late afternoon.

ミシガン湖の畔に位置するシカゴは、アメリカで3番目に人口の多い都市です。

「小さなニューヨーク」と言われるほどお店や交通機関が充実し、生活に困ることはありません。

少し離れて郊外に出れば自然が美しく、週末にはアクティビティを楽しめます。日本人が少なく治安も比較的いい、とメリットが多いのですが、冬は非常に寒くなるので注意が必要です。冬を挟んで留学する場合はよく検討しましょう。

 

マイアミ

Drone aerial Miami Beach Florida

アメリカ屈指のリゾート地として知られるマイアミは、1年を通して温暖な気候で過ごしやすいのが特徴です。

南米にほど近い土地柄から、文化が混ざった独特の雰囲気やスペイン語にも触れることができます。

都市と自然をうまく融合させたエリアなので普段の生活に困ることはなく、勉強の合間にマリンレジャーを楽しみたいという方にぴったりです。

日本人の比率に対して語学学校の選択肢が多いのも魅力です。

 

フィラデルフィア

Beautiful philadelphia downtown skyline at sunset USA

アメリカ建国の地としてアメリカ史を象徴するフィラデルフフィアは、その歴史を感じる建造物や観光スポットがあちこちに点在する場所です。

大都市でありながらとても落ち着いた雰囲気で、アメリカ国内からの観光客は多いものの、語学学校を含め全体的に日本人は多くありません。

ゆったりとした留学生活の中、集中して英語を身に付けたいという人におすすめです。

 

シアトル

Seattle downtown and Space Needle view, Washington, USA

カナダとの国境付近に位置し海や山など豊かな自然が魅力のシアトルは、日本からのアクセスがよく留学生にも人気です。

1880年代に多くの日本人が移住した歴史から街には日系アメリカ人も多く、日系のスーパーやレストランが充実していて暮らしやすいのが特徴です。

街自体が小さいため交通手段に困らない上アメリカ国内でも犯罪発生率が低いので、安心して留学生活が送れるでしょう。

 

まとめ

アメリカ留学において、あえて日本人が少ない地域を選ぶことにはメリットとデメリットがあります。

日本人が少ない環境であるほど英語力の向上は期待できますが、何かあった時に心配なのも事実です。

少しでも不安があるという方は、ある程度の大都市で日本人比率の低いクラスや学校を選ぶのがおすすめです。

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FlyOut編集部

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