イギリスは留学先として人気の国のひとつですが、実際にどのようなことが学べて費用がどのくらいかかるのかといった情報を詳しく知らない方も多いと思います。
そこで本記事では、
・学べること
・費用・ビザの種類
・ビザの取得方法
等、イギリス留学における基本的な情報を詳しく解説します。
費用を節約する方法についてもご紹介するので、ぜひチェックしておきましょう。
目次
イギリス留学の魅力
まずは、イギリス留学の魅力についてご紹介します。
英語漬けの日々を送れ英語スキルが上がる
国内で語学学校に通うのと違い、学校でも日常生活でも毎日英語漬けの日々を送れます。
またイギリスはアジア圏からの留学生が少ないため、日本人同士で日本語で話して過ごしてばかりいたら、留学が終わってしまったというケースも少ないでしょう。
多国籍の人と関係が作れ異文化対応力が上がる
留学先として人気のイギリスには、近隣のヨーロッパ諸国を始め、さまざまな国から留学生が集まります。
イギリスはもちろん、多彩な国の文化に触れることで対応力がアップします。
最先端の情報や技術を習得することができる
イギリスは世界でも研究・教育の水準が高く、最先端の情報や技術を習得できます。
語学だけでなく技術を身に付け知見を広げられることは、留学先として大きなメリットと言えるでしょう。
帰国後の就職活動を有利に進められる
海外での貴重な経験と身に着けた英語力は、就職活動でも高く評価されます。
直接イギリス留学の経験をアピールする機会はなかったとしても、TOEICやTOEFL等、社会人で必要な英語試験で高得点を獲得できます。
イギリス留学で学べること
一言でイギリス留学と行っても、通う学校によって学べる内容は違います。学校の形態ごとに、どのようなスキルが身に付くのか見ていきましょう。
語学学校なら英語
イギリスは英語が産まれた地でもあるため、英語教育の歴史が長く、質の高い授業を受けられる語学学校が多いです。
大学の学部や院なら専門領域
イギリスでは学部は3年間で、入学してすぐに専門領域を学びます。
大学院も2万を超える豊富なコースがあり、修士課程は1年間で取得できることがほとんどです。
短期集中型のため、短い期間にしっかり専門知識を身に付けられます。
専門学校なら実務に結びつくスキル
多彩な文化を生み出してきたイギリスでは、デザイン・アートなどの芸術関係、バレエ、ガーデニング、美容などの専門学校が人気です。
他にも会計やエンジニアリング等のレベルも高く、専門コースを修了することで、国際的に認められた資格の取得ができます。
イギリス留学の費用が変わるポイントは大きく3つ
イギリス留学にかかる費用は他国と比べて高額ですが、年間100~800万円程度と留学スタイルによって大きく差があります。
留学費用を左右するポイントをご紹介します。
何を学ぶためにどの形態の学校に行くか
まず、どの学校に通うかによって学費が異なります。
語学学校
安い学校なら年間60万円程度、高額になると240万円程度かかります。
専門学校
通うコースによって大きな差があり、50~200万円程度です。
大学
文系100~120万円、理系130~150万円、医学系200~300万円程度の学費がかかります。
また、私立か公立かでも費用は変わります。大学はほとんどが公立なのに対し、語学学校や専門学校は私立が多数です。
どの都市に滞在するか
イギリスでも都心に行けば行くほど家賃が高くなり、ロンドンは東京都心と同じくらいか、もしくはそれ以上の家賃がかかります。
そのため、地方なら滞在費を抑えられます。
どれくらいの期間滞在するか
当然期間が長ければ長いほど学費や滞在費がかかります。
短ければ1週間~短期留学も可能です。
留学の費用項目を詳しく見てみる
留学にかかる一般的な費用を、滞在期間ごとにまとめました。
※ロンドン周辺で家賃8万円、生活費を4万円に抑えた場合です。イギリスの物価は日本と同程度か少し高めになります。
語学学校の場合
語学学校に通う際の費用例
授業料 | 住居費 | 生活費 | |
1ヶ月 | 10万円 | 8万円 | 4万円 |
3ヶ月 | 30万円 | 24万円 | 12万円 |
6ヶ月 | 60万円 | 48万円 | 24万円 |
12ヶ月 | 120万円 | 96万円 | 48万円 |
専門学校の場合
専門学校に通う際の費用例
授業料 | 住居費 | 生活費 | |
1ヶ月 | 15万円 | 8万円 | 4万円 |
3ヶ月 | 45万円 | 24万円 | 12万円 |
6ヶ月 | 90万円 | 48万円 | 24万円 |
12ヶ月 | 180万円 | 96万円 | 48万円 |
大学の学部の場合
大学の学部に通う際の費用例(公立/文系)
授業料 | 住居費 | 生活費 | |
1ヶ月 | 10万円 | 8万円 | 4万円 |
3ヶ月 | 30万円 | 24万円 | 12万円 |
6ヶ月 | 60万円 | 48万円 | 24万円 |
12ヶ月 | 120万円 | 96万円 | 48万円 |
大学の学部に通う際の費用例(公立/理系)
授業料 | 住居費 | 生活費 | |
1ヶ月 | 12万円 | 8万円 | 4万円 |
3ヶ月 | 36万円 | 24万円 | 12万円 |
6ヶ月 | 72万円 | 48万円 | 24万円 |
12ヶ月 | 150万円 | 96万円 | 48万円 |
イギリスでは大学のほとんどが公立で、私立は数えるほどしかありません。
公立の文系で年間100~120万円、公立の理系で130~150万円程度ですが、私立になると倍以上学費がかかることもあります。
大学院の場合
大学院に通う際の費用例
授業料 | 住居費 | 生活費 | |
1ヶ月 | 13万円 | 8万円 | 4万円 |
3ヶ月 | 39万円 | 24万円 | 12万円 |
6ヶ月 | 78万円 | 48万円 | 24万円 |
12ヶ月 | 156万円 | 96万円 | 48万円 |
イギリスの留学費用で節約できる項目
イギリス留学は費用が高額になるため、節約できるところは節約することが大切です。
費用が抑えられるポイントをピックアップしました。
節約項目①:海外渡航保険
海外渡航保険は月に1~2万円程度かかりますが、クレジットカードにも保険が付いているため、クレジットカードの付帯保険で足りない分を海外渡航保険で補いましょう。
また、イギリス政府が運営する国民保険サービス「NHS (National Health Service)」に加入すれば、原則無料で医師の診察を受けられます。
節約項目②:渡航費用
日本からイギリスまでの渡航費用は5~20万円程度かかります。
9月の入学に合わせて渡航する場合、費用を抑える方法は以下の通りです。
格安航空使う
羽田からは、アシアナ航空・エティハド航空・中国国際航空などの格安航空が利用できます。
ただしほとんどの場合乗り換えが発生するので、到着までの時間がかかります。
早割を利用する
どの航空会社でも、早く予約すればするほどチケット代がお得になる「早割」サービスがあります。
渡航日が決まったらなるべく早くチケットを予約しましょう。
節約項目③:現地滞在費用
イギリス滞在中にマンションの一室を借りると、8~10万円程度かかります。
シェアハウス・シェアルーム・ホームステイ・寮を利用すれば、月に3万円程度に抑えることも可能です。
イギリス留学のためのビザの申請をしよう
イギリスに留学するためには、ビザが必要です。
イギリスは世界的にもビザ申請が厳しく、手続きも複雑なことで知られています。
ビザの種類や申請方法について詳しくご紹介します。
イギリス留学で使えるビザの種類は2つ
イギリス留学で使えるビザは「学生ビザ」と「ワーキングホリデービザ」の2種類です。学生ビザは長期と短期の2種類あり、それぞれ違いを解説します。
学生ビザ
「長期学生ビザ」と言われ、11ヶ月以上滞在する際に必要です。条件や必要な書類は以下の通りです。
条件
・留学先の学校からの入学許可証を得ている
・充分な英語力
・イギリスで生活可能な資金を持っている
必要書類
・資金証明書
・18歳未満の場合、法定後見人の同意書
・18歳未満の場合、保護者との関係を証明するもの
※必要に応じて追加の文書を提出する必要あり
費用
£348
短期学生ビザ
短期学生ビザには、6ヶ月以内・7~11ヶ月の2種類があります。
基本的には6ヶ月以内の滞在ならビザは不要です。
しかし、万が一入国時に入国許可が下りなかった場合に備え、6ヶ月以内でもビザを取得しておくと安心です。
条件等は以下の通りです。
短期学生ビザ(6ヶ月)
条件
・イギリスで生活できる資金、もしくは親戚や友人からの支援がある
・帰国、もしくは旅を続ける資金の所持
・滞在の手配がされている(18才未満)
・保護者から留学の許可を得ている(18才未満)
必要書類
・資金証明書
・滞在予定場所の詳細
・保護者の連絡先(18才未満)
費用
£97
短期学生ビザ(11ヶ月)
条件
・学習が目的
必要書類
・資金証明書
・滞在予定場所の詳細
・保護者の連絡先(18才未満)
費用
£186
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデービザは年間1,000人のみに限定されており、非常に狭き門です。
メールで名前や住所等を贈り、対象者は抽選で選ばれます。(2019年現在)
人数や申請開始日は毎年変わるので、定期的に公式サイトを確認しましょう。
諸条件は以下の通りです。
条件
・同居や生活の面倒を見る必要のある子どもがいない
・£1890以上の貯蓄がある
必要書類
・£1890以上の貯蓄があることを証明する書類
費用
£1890以上
3つのビザの違いはどこなのか
長期学生ビザ・短期学生ビザ・ワーキングホリデービザ、この3つの違いについて解説します。
修学可能日数
各ビザの就学可能日数は以下の通りです。
短期学生ビザ:6ヶ月以内、もしくは7ヶ月~11ヶ月
ワーキングホリデービザ:最長2年
就労条件
仕事やアルバイトができるかどうかは、ビザによって異なります。
短期学生ビザ:就労不可
ワーキングホリデービザ:ほぼ条件なしで就労可能
滞在猶予期間
滞在期間を延長したい場合については以下の通りです。
長期学生ビザ:イギリス国内にてビザの延長可能
ワーキングホリデービザ:最大2年間で、それ以降の期間の延長は不可
イギリス留学のためのビザ申請の手順
ビザ申請手順については、以下ページを参照してください。
まとめ
イギリスには日本と同様、大学・大学院・専門学校・語学学校があり、短期間で専門的なスキルを身に付けられます。
イギリス留学は費用が高額なため、自身の学びたいことや目標に合った学校を選び、有意義な留学生活を送りましょう。
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