日本を含め、多くの国でWi-Fi環境が整ってきています。しかし、その事情は国によって異なるため、留学前にしっかり渡航先のWi-Fi環境を確認しておきましょう。
事前に調べておくことで、ポケットWi-Fiをレンタルするのか、SIMカードを購入するのか、何も持たずに渡航するのかを決めることができます。
今回は、アメリカをはじめとした6ヶ国のWi-Fi事情や、海外でSIMを使う方法、レンタルWi-Fi会社の料金をご紹介します。
目次
まずは留学先のWi-Fi環境を把握しよう
最初に自分の留学先のWi-Fi環境をチェックしましょう。今は世界のほとんどでWi-Fiが整備されていますが、都心部を離れるとWi-Fi環境が整っていないこともあります。
留学中のほとんどをフリーWi-Fiが使える施設の多い都心部で過ごし、学校はもちろん、寮やホームステイ先でも自由にフリーにWi-Fiが使えるというのであれば、ポケットWi-Fiなどを用意する必要はないでしょう。
滞在先が都心部から離れていたり、寮やホームステイ先で使用容量の制限があったりする場合、自身で用意することをおすすめします。
注意したいのが宿泊場所での容量制限。日本の一般家庭では容量無制限にWi-Fiを使っている人がほとんどかと思いますが、海外では「1日〇〇分まで」「1日〇〇GBまで」など、1日の使用量を決められている場合もあります。
学校や街中だけでなく、宿泊場所のWi-Fi環境も事前に確認しておきましょう。
アメリカのWi-Fi環境
Wi-Fi先進国のアメリカでは、都市部ならWi-Fiに繋がらない場所を探す方が難しいほどです。
施設内はもちろん、公園などの屋外でもフリーWi-Fiを使うことができます。
上手に使えばWi-Fi難民になることはほとんどありませんが、「Wi-Fi FREE SPOT」などのWi-Fiスポット検索サイトで事前に調べておくと安心です。
【空港】
ロサンゼルス・サンフランシスコ・オーランド・マッキャランなど、主要な空港のほとんどで無料Wi-Fiを使うことができます。
【ホテル】
コンフォート・インやマリオットなどの主要ホテルのほか、ほとんどのホテルやモーテルで無料Wi-Fiを使うことができます。
ただしホテルによっては、ロビーやカフェなどの公共スペースのみ無料で、各部屋では有料という場合もあるので、予約する前に確認しましょう。
【シェアハウス】
ほとんどのシェアハウスでWi-Fiが使えますが、家賃にWi-Fi使用料が含まれている場合と別途支払う場合があるので、事前に確認が必要です。
【学校】
ほぼ全ての学校で、Wi-Fiは自由に使うことができます。
学校によっては個人に番号やパスワードが割り振られていることもあります。
【レストラン・カフェ】
レストランやカフェなどの飲食店でも、無料Wi-Fiが使えるところがたくさんあります。
なかでも「スターバックス」と「マクドナルド」では、アメリカ全ての店舗でWi-Fiが使用可能で、ユーザー登録やパスワードの入力も必要ありません。
他のチェーン店でもフリーで使えることがほとんどです。
【ショッピングモール・公共施設】
Macy’sなどのデパートやショッピングモール、セントラルパークやグランドキャニオン国立公園などの公園、図書館などほとんどの公共施設で無料Wi-Fiが完備されています。
イギリス以下Fly Out掲載国を順次紹介
アメリカの他に、イギリス・ニュージーランド・カナダ・オーストラリア・フィリピン5か国のWi-Fi事情についてご紹介します。
【イギリス】
イギリスでは多くの場所でWi-Fiが利用できます。
ヒースロー空港はもちろん、飲食店や公共施設、さらにはスーパーや郵便局、銀行、電車やバスでもフリーで使えることが多く、日本よりもWi-Fi環境は整っています。
都市部ならWi-Fi使用で困ることはほとんどないでしょう。
【ニュージーランド】
ニュージーランドには、飲食店や公共施設、なかには公衆トイレでも使える場合があるなど、Wi-Fiの通っている場所はたくさんあります。
i-siteというインフォメーションセンターでも利用できます。
ただし、ニュージーランドのWi-Fiは速度が遅く、接続が不安定なことも多いのがデメリットです。
日本と同じ快適さは期待しない方がいいでしょう。
【カナダ】
カナダは「Wi-Fi天国」と言われているほどで、公共施設や飲食店、ショッピングモール、一部スーパー、地下鉄の駅(路線や区間に制限あり)でもWi-Fiが利用でき、日本よりも便利です。
パスワードがかかっているお店でも、パスワードを聞けばたいていどこでも教えてもらえます。
【オーストラリア】
オーストラリアの都市部では、飲食店や駅などのいたるところにWi-Fiスポットがあり、日本よりも充実しています。
図書館や地域の施設のほとんどでも利用できるもの特徴です。
自治体によって異なりますが、電車やバス、シドニーのフェリー内でも利用できます。
【フィリピン】
空港やホテル、飲食店のほか、学校やショッピングモールなどの公共施設でもフリーWi-Fiを利用できます。
都市部ではあまりWi-Fiに困ることはないでしょう。
ただし、フィリピンではジプニーというバスを利用して移動することがほとんどなので、慣れないうちは常にジプニー用のアプリで検索しながら移動することになります。
その都度お店に入店するのも大変なので、フィリピンでは常時インターネットに繋がる環境を整えることをおすすめします。
渡航前に用意したい人におすすめのWi-Fi
レンタルWi-Fiの中でも料金が割安なのが、「グローバルWi-Fi」「イモトのWi-Fi」「Wi–Ho!」です。
今回はこの3社の料金を比較しました。
※グローバルWi-Fi・Wi-Ho!は300MB~、イモトのWi-Fiは500MB~のプラン設定のため、上記で表示しています。
※2019年4月現在の情報です。
基本的にフリーWi-Fiを使用するのであれば、300MBあれば充分でしょう。国によって安い会社が異なるため、行きたい場所で3社それぞれ見積もりを出すことをおすすめします。また、長期になると1日あたりの料金が割引になる場合もあります。
Wi-Fiが高いと感じる人は現地でSIMカードを入手するとかなり割安
1日1,000円程度かかるWi-Fiの料金が高額に感じる人は、現地で使えるSIMカードを購入することで、通信料を安く抑えることができます。
SIMとは、現地のキャリアを使った通信のことです。
特に長期留学の場合はSIMカードを入手することをおすすめします。
SIMカードを購入するには身分証明証などが必要になるので準備しておく
SIMカードは事前に日本で買っておくと安心です。
家電量販店・空港・オンライン上などで購入できますが、免許証などの身分証明書が必要になるので準備しておきましょう。
大手キャリア携帯であれば、渡航前にSIMロックを解除する
auやdocomo、softbankなどの大手キャリアの携帯やスマホを使っている場合、SIMロックを解除しておきましょう。
2015年5月以降発売の携帯は、条件を満たせばロックを解除することができます。
SIMカード利用の注意点
便利なSIMカードですが、使用の上で注意点もあります。
- SIMカードを変更すると電話番号が変わる
- SIMカードにはサイズがあるので、自分のスマホに対応しているか確認する。(マルチサイズに対応したSIMカードもあります。)
- 日本で買うと、海外で買うより割高になることが多い。
上記の点に注意して、予算や自分のスマホに合ったSIMカードを購入しましょう。
留学期間や場所に合わせてWi-FiとSIMを使い分けよう
長期の留学になる場合は、フリーWi-Fiを使いながら現地のSIMカードを使う、という方法が一番通信料を安く抑えられます。
短期間ならフリーWi-Fiのみで乗り切れるかもしれませんが、念のためポケットWi-Fiを持っておいた方が安心です。
また、SIMカードには複数の国で使えるタイプもあるため、いくつかの国を移動する場合はグローバルタイプのSIMカードを購入するといいでしょう。
留学先のWi-Fi事情や留学期間に合わせて、上手にWi-FiやSIMを使い分けてください。
FlyOut編集部
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