「留学をしよう!」といざ思い立っても、
「具体的にどのような準備をすればいいのか」という点が一番心配な要素です。
多くの留学者にとって、海外に行くことよりも「何を準備すればいいの?」という点に最も不安を抱くようです。
そこで今回の記事では、留学のための準備を「留学先を決める前の準備」と「留学先を決めた後の準備」に分け、
物と金銭の負担を最小限に減らし、身も心にも余裕のある留学を実現するための情報をお届けします。
目次
留学先を決める前までにやるべき準備とは
最初に留学先を決める前までにやるべき準備について詳しく見ていきます。
まずは留学の目的を決める
「なぜ留学に行くのか」を自分の中で明確にしておくことは大前提ですが、なんとなく「留学に行ってみたい」という気持ちで準備がスタートする人がほとんどでしょう。
しかし留学には大きく分けて9つの種類があるため「どのタイプの留学で海外に行くのか」を決める必要があり、
目的によって選ぶべき留学形態が異なります。
以下が留学の主な9つの種類です。
- 短期留学
- 語学留学
- 高校留学
- 大学留学
- 大学院留学
- ワーキングホリデー
- インターンシップ
- 専門領域留学
- 家族留学
自分にとってどの留学が適しているのかをまず見極めましょう。
留学のための予算を決める
次に留学のためにどの程度の予算を立てるのかを決めましょう。予算を決める際には、「留学先で何をしたいのか」ということを軸にしながら考えていきます。
例えば「語学学校に行って英語を学びたい」というのであれば、自分が選ぶ国・学校などによって大きく予算が変わります。
留学の目的に合わせてかかる費用をできるだけ具体的に予想しておきましょう。
留学する期間を決める
注意すべきなのは、留学期間は長ければいいというわけではなく、自分が決めた目的に「必要最低限な期間を見極める」ことが大切です。
必要以上の留学期間を設けてしまうとモチベーションの維持が難しくなり、明確な目的意識のない無意味な時間とお金を費やすことになります。
「少し予定が厳しいかもしれない」くらいのタイトさで留学期間を決めることでモチベーションも上がり、必要最低限の期間・費用で最大限の効果を生めるようになります。
留学したい国を決める
自分が定めた留学の目的を達成するために、どの国に行くべきなのかを判断する指針も必要です。
例えば「英語を勉強したい」ということであれば、ネイティブの国であればアメリカ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・カナダが選択肢になります。
英語を母国語としない国ですが、なるべく低予算での留学を実現するのであれば、フィリピンやインドも良いでしょう。
「自分が設定した留学の目的」を達成することができる国がいくつもある場合には、どの国が自分にとってベストなのかを情報収集をしながら決めます。
もし留学の目的が「アメリカに行きたい」といったものなのであれば、さらに目的を突き詰めることによって、アメリカよりも適した留学先が出てくる可能性もあります。
ただその国に行きたいというだけであれば、旅行に留めておいた方が無難です。
利用できる奨学金制度に申請しよう
留学に行く際には実費で行くことを考える前に自分の条件に適した奨学金制度をまず探してみましょう。奨学金制度には返済義務がない「給付型奨学金」もあり、この制度を利用することによって費用をかなり抑えて留学に行くことができます。
一例を挙げると、
- トビタテ!留学JAPAN
- 海外留学支援制度
- 給与型奨学金
- JAPAN-IMFスカラシップ・プログラム
- 日本/世界銀行 共同大学院奨学金制度
などの支援制度を国が設けています。他にも留学先の国や地方自治体が給付型奨学金制度を行っている場合もあるため、
自分に申請できるものがあるかどうかを探してみましょう。
留学先決定後にやるべき準備
次に留学先の国を決定した後にやるべき準備を解説します。
ビザの手配をしよう
留学の種類や留学先によっては事前にビザを発行を受けなければならない場合があります。短期留学などの場合であれば「観光ビザ」を入国時に発行するだけで構いませんが、以下のビザの場合には事前の申請が必要です。
- ワーキングホリデービザ
- 学生ビザ
自分の留学におけるビザの要否を調べた上で、必要であれば早い段階で発行する必要があります。
現地で通用する語学力を身に付けよう
また留学先で最低限の日常会話程度はできるレベルの言語力は必須です。
語学留学など、そもそも語学学習が目的であっても、基礎的な言語力を身に付けておくべきです。基礎言語力を身に付けないままで留学先に行ってしまうと、他分野の勉強をしたいと思っても、まず書かれていることの意味を学ぶことから始めなければいけないためです。
日本でもできるような言語の勉強をわざわざ留学先の貴重な時間とお金の無駄と言っても過言ではありません。ある程度の言語力を身に付けて留学先に向かうことをおすすめします。
留学資金を貯めよう
留学先が決まっている状態であれば、現地滞在費や語学学校代など、ある程度の費用についてはめどが立つはずなので、留学に行く日から逆算して、できるだけ余裕をもって留学資金を貯めておきましょう。
クレジットカードを作ろう
海外で使用できるクレジットカードを2~3枚数作っておくと安心です。また合わせて国際キャッシュカードという日本円を現地の通過に変えて、現地で下ろすことができるカードも同時に作っておくと良いでしょう。
留学保険に入ろう
海外でもしケガなどをした際には高額な治療費を払わなければなりません。そうなったときのためにも海外留学保険に加入することをおすすめします。また国によっては虫歯の際の治療費カバーや妊娠時の医療費カバーをしていなければビザは発給されない場合もありますのでチェックをしておきましょう。
海外で使えるWi-Fiを手配しよう
海外で使用できるWi-Fiルーターも事前に準備をしておくことをおすすめします。Wi-Fiルーターに関しては貸し出しなどを行っている会社も多くあるため、自分の使用用途に合ったWi-Fiルーターをレンタル、または購入することを検討しましょう。また現地でSIMカードを購入すればルーターを持たなくても携帯電話が使用できるようになるため、ルーターという荷物を増やさずにネットを使いたい方は合わせて購入を考えてみてください。
持って行く荷物をリストアップしよう
事前に留学先に持っていくべき荷物をリストアップして、パッキングの際にチェックリストとして利用することもおすすめです。リストアップのコツは、むやみやたらに必要なものを書き出すのではなく、本当に必要不可欠なものを洗い出すことです。現地で調達できるものは持って行かず、身軽な留学を心掛けましょう。
以下に留学時に必要なものをリストアップしましたので、参考にしてみてください。
- ビザ(必要な場合のみ)
- パスポート(顔写真の部分をコピーしておくと紛失した際にも安心)
- 航空券(eチケットでも可能)
- クレジットカード・国際キャッシュカード類
- 入学許可証
- 保険証
今回の記事では、留学のための準備を「留学先を決める前の準備」と「留学先を決めた後の準備」に分けて解説をしていきました。
事前に留学先の物価やお店の豊富さをリサーチし、事前に持っていくものと現地調達するものの区別をしっかりとつけましょう。
FlyOut編集部
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