イギリス留学を考える際にネックとなるのが、留学にかかる費用です。
イギリスは学費・生活費・家賃等が高額な国なので、資金面で留学を諦めてしまう人も数多くいますが、返済不要の奨学金を利用すれば、資金を気にせず勉学に励むことができます。
そこで今回は、イギリス留学で受給可能な返済不要の奨学金についてご紹介しますので、イギリス留学を検討されている方はぜひ参考にしてください。
目次
イギリス留学の費用を給付型の奨学金で得る方法
奨学金には卒業後に返済が必要となる「貸与型」と、返済不要の「給付型」の2種類がありますが、ここでは給付型の奨学金を得る方法をご紹介します。
※以下に掲載する情報は、2019年6月時点での情報です。条件等随時変更される可能性があります。
国内の支援団体から給付型奨学金を得る
まずは、民間や政府管轄の団体など、日本国内の支援団体からの受給を検討しましょう。
給付型奨学金を提供している団体の一例と、受給の条件、受給できる金額をご紹介します。
【文部科学省】トビタテ！留学JAPAN
給付額が高く原則4年間支援を受けられるため、まずはこの奨学金を目指しましょう。
門戸が広いものの、例年採用人数は45人と激戦です。
条件：TOEFL iBT 80点以上 もしくはIELTS6.0以上
※その他諸条件あり
支給額：月額5万9,000円～11万8,000円（上限年間250万円）
URL：https://www.jasso.go.jp/ryugaku/study_a/scholarship/gakubu/2019.html
経団連グローバル人材育成スカラーシップ
国立大学や有名私大など、経団連が指定する大学に通っている学生が対象で、2020年度の採用人数は20名です。
日本企業への就職が条件となっており選考も厳しいですが、200万円を返済不要で受給できるのでぜひ挑戦しましょう。
条件：大学の単位のGPA2.0以上／健康状態良好／将来日本企業に就職し、グローバルに活躍する意思がある
※その他諸条件あり
支給額：200万円
URL：http://idc.disc.co.jp/keidanren/scholarship/
ヤマハ音楽振興会
勉学だけでなく、芸術関係の奨学金もあります。
ヤマハ音楽振興会の給付金は毎月10万円を最長3年間と非常に手厚いため、音楽関係で留学を目指している人はぜひ申請しましょう。
例年採用人数は10人程度で、2019年度は12任採用されています。
条件：明確な目標を持っている／他音楽関係の給付金を受けていない
※その他諸条件あり
支給額：毎月10万円を最長3年間（1年ごとに審査あり）
URL：https://www.yamaha-mf.or.jp/shien/shogaku/outline.html
英国主導の団体から給付型奨学金を得る
留学先のイギリスからも支援を受けることができます。
手続き等に英語力が必要で難解ですが、留学前から英語力に自信がある人はぜひチャレンジしてみましょう。
IELTS奨学金 | ブリティッシュ・カウンシル
英語力を判断するテストIELTS （International English Language Testing System）が提供する給付金です。
2019年度は募集4名と非常に狭き門ですが、留学が決まっていて英語力に自身がある人は申請してみましょう。
条件：IELTS6.0以上／IELTS大使として団体への協力
支給額：30万円
URL：https://www.britishcouncil.jp/exam/why-take-exam/scholarships
Chevening in Japan | Chevening
学士号を取得しており、2年間の勤務経験がある社会人向けの奨学金です。
大学院での1年間の修士号取得が目的の人が対象で、給付金額の記載はありませんが、渡航費・学費・生活費など必要な資金を幅広くカバーしてくれます。
条件：IELTS6.5以上／2年以上の勤務経験者
※その他諸条件あり
支給額：生活費・学費・渡航費・ビザ申請費用等
URL：https://www.chevening.org/apply/english-language-requirement
留学先の大学が提供している給付型奨学金を得る
国や政府、団体が提供している奨学金の他にも、各大学から給付を得ることもできます。
「メリット型」「ニード型」と呼ばれる2種類があり、それぞれどういった奨学金なのかご紹介します。
メリット型奨学金
勉強・スポーツ・芸術等、特に成績が優れた人に提供される奨学金です。
基準や額は学校によってさまざまですが、全額給付される場合もあります。
ニード型奨学金
学費を支払うのが困難な場合、一定額を給付してもらえる奨学金です。
こちらも額はさまざまで、必ず審査に通るとは限らないため、受け取る前提で留学を決めないように注意しましょう。
イギリス留学のための給付型奨学金を得るポイント
給付型奨学金というのは、「お金を払ってでも留学してほしい」と思われる人に給付されるものです。
どのようなポイントを押さえれば給付型奨学金を得られるのかについて解説します。
学業・英語の成績を留学可能なレベルまで上げる
給付型奨学金を得ていることは”ステイタス”と言われることもあるように、受給のためには高い英語力や優れた成績を修めていることが必須です。
留学先でしっかり授業内容についていけるような英語力と、高い学力を身に付けましょう。
留学の正当性を説明できるようにする
多額の金額を返済不要で提供するということは、奨学金の給付によって日本やイギリス、世界にとって大きな利益を生み出すことを前提としています。
なぜ自分が留学したいのか、留学によってどのようなことを学びたいのかについてよく考え、留学の正当性をしっかり説明できるようにしておきましょう。
給付型奨学金の情報を逃さないように小まめにチェックする
今回ご紹介した以外にも、給付型奨学金を提供している団体は、小さなものも含めて数多くあります。
常に最新情報をチェックし、応募できるものには随時応募して可能性を広げましょう。
JASSO（日本学生支援機構）では奨学金に関するパンフレットや、自分に合った奨学金を検索できるサービスも提供しています。ぜひ利用しましょう。
海外留学奨学金パンフレット | パンフレット等 | 海外留学支援サイト
まとめ
イギリス留学は他国と比べ費用が高額です。
返済不要の給付型奨学金を活用すれば、資金を気にせず勉学に集中できます。
しっかりした目標と英語力に自信がある人は、ぜひ給付型の奨学金を活用して有意義な留学生活を送りましょう。
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