ウェリントン

ニュージーランドには英語留学におすすめの都市が多数あり、常に高い人気を誇ります。一口にニュージーランドと言っても北島と南島では雰囲気も気候も異なります。この記事では、ニュージーランドに留学を考えている人に向けて、ニュージーランドに長年住んでいる人の視点から、各地の特徴や気候、おすすめのアクティビティをまとめました。それぞれの都市の特徴をご自身で比較した上で、留学選びの参考にしてみてください。

 

ニュージーランド留学におすすめの都市1:オークランド

オークランド

①都市の特徴

オークランドはニュージーランド最大の都市で、人口は128万人です。全人口の約3分の1がオークランドに住んでいます。一般的な大都市と同じように地下鉄やバスなどの交通手段が非常に発達し、街を行き交う人の流れも多いです。 またオークランドはメトロポリタン都市で、様々な国籍の人が暮らしており、1つの国にいながら多くの文化に触れることもでき、国際感覚を身につけることができるでしょう。そのため日本料理をはじめとしたアジアのレストランも多数あります。

 

②留学におすすめの点

規模が多い大学やプログラムの充実した語学学校が多数あり、留学先の中としても一番人気の都市です。国内最高峰のオークランド大学は1883年設立の歴史を持ち、総合大学でどの学生にも幅広い分野の学問を提供しています。オークランド工科大学もまた国内名門で、ホスピタリティやサイエンスの分野において、実践的な知識を身に付けることができます。

また、世界からの移民がオークランドに集まっているため、国内外を問わず優良企業が多く存在します。将来的にニュージーランドで働くことを考えている人は、インターンやアルバイトなどのチャンスがほかの都市に比べて多いのが印象的です。

 

③留学費用の目安

ニュージーランドは観光ビザでも3ヶ月以内であれば滞在でき、学生ビザの取得は必要ありません。大学や民間の語学学校の数も多く、短期語学留学、1年間の交換留学、ワーホリ留学、親子留学など、様々な形態に応じて学校を選ぶことが可能です。

滞在費の目安ですが学費が1ヶ月約13万円、ホームステイは10万円前後となっています。大都市ということで物価はほかの都市と比べ少々高いです。

 

ニュージーランド留学におすすめの都市2:ウェリントン

ウェリントン

①都市の特徴

人口が40万人と小規模で北島にあるニュージーランドの首都、ウェリントン。ここは政治的な中心地であるだけではなく世界的なアートの発信地としても知られています。 ロードオブザリングやアバターなど、世界的ヒットとなった映画会社「Weta」はここウェリントンにあります。 市街地にあるニュージーランド国立博物館「テパパ」は、無料でありながら、1日で見られないほどの展示量と圧倒的なクオリティを誇ります。

首都としての政治的機能は持ちつつも、音楽やアート、映画制作といった分野も盛んなウェリントン。読書や映画を楽しみながら、ゆったりとした生活を楽しむことができるでしょう。

 

②留学におすすめの点

ウェリントン留学の特徴は、日本人留学生の数が比較的少ないことです。アジアから近いということもあり、マレーシアやフィリピン、韓国などアジアの留学生が割合的に多いので、同じ国の人だけで固まる、という機会も比較的少ないでしょう。あえて日本人の少ない環境に身を置き、 英語脳を鍛えたいという人にうってつけです。また、映画やアートを勉強したい方にとっても、ウェリントンなら優秀な芸術家に会えるチャンスがあります。

美しい港と緑あふれる丘に囲まれるこの街で、リゾート気分で留学をしてみたいという方にぜひオススメです。

 

③留学費用の目安

ウェリントンにある唯一の大学、ビクトリア大学は西洋風なキャンパスがとても美しい大学で、音楽学部と芸術学部が国内で有名です。

ウェリントンに留学した際にかかる費用は留学期間や語学学校によって異なりますが、1ヶ月約14万円、ホームステイであれば10万円となっています。

 

ニュージーランド留学におすすめの都市3:ロトルア

①都市の特徴

ニュージーランドの原住民である、マオリ族が多く住んでいる地域として有名なロトルア。人口が約7万人と小規模な都市です。ラグビーの国際試合でニュージーランド代表が試合前に踊るハカは、ニュージーランドの原住民であるマオリ族の伝統的な踊りです。もし、マオリ族の言葉や文化に興味があればローカルと交流するのもおすすめです。

また、ロトルアは火山活動が盛んであるため、あちらこちらで自然の温泉が楽しめるなど、日本人にとっては非常に人気の街と言えるでしょう。マオリ族の生活が体験できるのものこの場所ならではの魅力。

 

②留学におすすめの点

ロトルアにある唯一の語学学校はロトルア・イングリッシュ・ランゲージ・アカデミー(RELA)です。ロトルアの市街地から徒歩10分ほどの語学学校で、ビギナークラスからアドバンスコースまで選択することができます。 また少人数制を導入しているため、1クラスの平均は8人、最大で14人までとなっています 。

温泉地帯ならではの場所を活かし、温泉と英語を掛け合わせたユニークなプログラムも用意されています。

 

③留学費用の目安

語学学校(RELA)の費用は期間によって異なりますが、1-3ヶ月の間だと月12万円、ホームステイが週9万円ほどです。 コースは IELTS、TOEICなどの試験対策から、General Englishまで、幅広いコースが用意されています。

週末は学生同士で、ニュージーランド最大の、タウポ湖にドライブするのもおすすめです。

 

ニュージーランド留学におすすめの都市4:クライストチャーチ

クライストチャーチ

①都市の特徴

ニュージーランド第二の都市であり南島では最大の商業の中心地です。イギリス植民地時代に移住をしたということもあり、イギリスの街並みを各所で感じることができます。2011年のクライストチャーチ地震で町のシンボルであった大聖堂が倒壊してしまいましたが、現在は市街地に次々と新しい建物が建ち、新しい姿へと変貌を遂げている最中です。

南島の中心にあり、車やバスを使えばテカポ湖やマウントクックといったニュージーランドを代表する観光地へも日帰りでいくことができます。英語の勉強のほかにも、世界最高峰の絶景も楽しむことができます。

 

②留学におすすめの点

クライストチャーチでの留学形態は様々ですが、主にカンタベリー大学(University of Canterbury)と、ポリテクニック(Ara Institute of Canterbury)、そしてAspire 2 International Christchurchの3つに語学学校があります。

 

③留学費用の目安

カンタベー大学とポリテクニックの学費は月約12万円から、民間学校は10万円です。大学の語学学校は現地の学生との交流会があったり、外国のキャンパスの雰囲気を味わったりすることができます。

特に、Aspire 2 International Christchurchは比較的日本人の数が少ないのが特徴です。

 

ニュージーランド留学におすすめの都市5:ダニーデン

ダニーデン

①都市の特徴

ダニーデンは人口12万人の小さな都市街ですが、中心には大学があり学生都市としての活気も十分。クライストチャーチがロンドンからの移民であったのに対し、ダニーデンはスコットランドからの移民が多数を占めました。そのため、ヴィクトリア朝の建築物が多く見られ、現在でもニュージーランド有数の風情ある街並みが見られます 。

また、街の東側に位置するオタゴ半島にはイエローペンギンやオットセイなど、ほかでは見られない貴重な野生動物が数多く生息しています。 「世界一急な坂」としてギネス記録に認定されている「ボールドウィンストリート」もここオタゴにあります。

 

②留学におすすめの点

ダニーデンにある大学といえばオタゴ大学であり、1869年に設立された国内で最も歴史のある大学です。留学生を積極的に受け入れているこの大学には、付属の語学学校があります。

また、ダニーデンは人口の20%が学生と言われるほどの学生です。街の雰囲気も整然としており、メインストリートを歩いていても勉強の意欲が刺激されるでしょう。

 

③留学費用の目安

オタゴ大学付属の語学学校は、初級から上級まで5段階にレベル分けがされています。通常は週22時間のレッスンで1ヶ月約16万円です。

そのほかにもダニーデンには、English Advantageという民間の語学学校があります。 一般英語だけではなく、IELTSやケンブリッジなどの試験コース、そして英語教師を目指すためのTESOLコースもあります。一般英語の場合は学費が月約14万円となります。

 

まとめ

ニュージーランドは、人口が日本の1/20日の400万人と非常に小さな国家ですが、その国土の中には世界中の旅行者を惹きつけるほどの大自然と、格式高い人々の暮らしが見受けられます。

オークランドやウェリントンクライストチャーチなどの大都市では、留学スタイルや目的に合わせて最適な学校を選ぶことができます。そのほかの小都市であっても、ニュージーランドのローカルな人の生活スタイルやそこでしか味わえない文化を体験することができるでしょう。

ニュージーランドに留学した際には、自然を楽しみながらその土地ならではの雰囲気を味わってみてください。



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FlyOut編集部

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