ミュンヘン

ドイツは日本との縁も深く、留学やワーホリでも非常に人気の高い国です。ドイツは都市により特徴が大きく分かれているため、目的にあった留学・ワーホリ先の都市を選びましょう。この記事では、それぞれ都市の特徴、オススメポイント、費用という三点から特徴を解説していきます。

 

ドイツ留学におすすめの都市①:ハイデルベルグ

ハイデルベルグ

①ハイデルベルグの特徴

ハイデルベルクはゲーテやショパン、シューマンなどの多くの詩人や芸術家が愛した都市です。また、ドイツ最古の大学「ハイデルベルク大学」があり、今でも世界トップクラスの教育機関の1つです。山の上にハイデルベルク城を望む旧市街は、煉瓦色の建物が並び、非常にロマンティックな風景として、世界中の旅行者が集います。

 

②ハイデルベルグ留学のおすすめポイント

ハイデルベルグは、先述のハイデルベルク大学や様々な専門分野の大学が集まっている研究都市です。世界中から学生が集まるので近隣には語学学校も多く、語学留学生や各大学の交換留学などが盛んに行われています。比較的、大学入学レベルの高い水準での学習機関が多い地域のため、勉強に集中したい方におすすめの都市です。

 

③ハイデルベルグ留学の費用

観光地のため物価はドイツ国内でも比較的高い傾向にあります。留学生の多くは隣町などに居を構え、公共機関で通うのが一般的です。留学費用は交換留学などであれば大学によりますが、語学学校は6万~7万円/月が相場となりそうです。外食も1000円以上かかる水準ですが、食堂を一般開放している学校もあり、500円ほどでおなかいっぱい食べられるため、多くの留学生が利用しています。これも学生街ならではの特徴でしょう。

 

ドイツ留学におすすめの都市②:ベルリン

ベルリン

①ベルリンの特徴

ドイツの首都ベルリンは、クラシック音楽やジャズ、ロックなどの音楽から、美術、絵画、建築、さらにはショッピングなど様々な分野でドイツの歴史を牽引してきた都市です。東西を壁で分断された史実からも、特に近代で大きな変化を遂げた都市として知られています。また、クラブシーンなど夜のアクティビティも非常に盛んで、ヨーロッパでも1、2を争うクラブ文化が発展した都市です。

 

②ベルリン留学のおすすめポイント

首都ということもあり、ベルリンには各国から留学生が集まっています。日本からは1年のワーホリビザを取れば自由に仕事ができるため、ワーホリで来る方も多い傾向があります。ワーホリで長期間滞在する人には、市民学校と言われる住民登録を済ませた人だけが通える学校があり、非常に安くドイツ語を学べるクラスを開講しているのでおすすめです。

 

③ベルリン留学の費用

留学費用は、私営の語学学校は7~8万円/月ほど、市民学校では1万5千~3万円/月ほどと見積もっておきましょう。家賃もドイツの首都にしては比較的安く、1Rで5万~7万/月ほどで借りられるため、長期滞在に向いている都市と言えるでしょう。食費は1食1200円ほどかかりますが、マーケットなども多く開催されているので自炊をすれば低く抑えられます。

 

ドイツ留学におすすめの都市③:フランクフルト

フランクフルト

①フランクフルトの特徴

フランクフルトはドイツの商業、金融の中心地で、都市の中心に立ち並ぶ高層ビルはほとんどが銀行や保険会社の建物です。ドイツ連邦銀行、ユールを統括する欧州中央銀行の所在地でもあります。ライン川の支流マイン川が通っており、立ち並ぶ高層ビル群と流れる川の景観からマンハッタンを文字った「マインハッタン」という愛称で親しまれています。世界的なハブ空港としても、国内の鉄道のハブ駅としても有名で、各地へのアクセスも良好な都市です。

 

②フランクフルト留学のおすすめポイント

フランクフルトは、ドイツ語留学におすすめの都市としても有名です。1950年代に設立したゲーテ・インスティテュートという、ドイツ語教師を育成するための機関があり、ドイツ語教師を各国に派遣する本拠地とも言える都市となっています。本格的にドイツ語留学をしたい人が集まっているため、クラスのレベルも高い水準にあります。レベルの高い学生たちに囲まれながら勉強したい人におすすめです。

 

③フランクフルト留学の費用

フランクフルトは、各地へのアクセスが良いことや、金融の中心地ということもあり、ドイツ国内でもトップクラスに家賃の高い都市です。1Rの平均が7~9万円/月、光熱費でプラス1万~2万円ほどかかります。交通費は市内乗り放題チケットが一週間24ユーロ、1ヶ月82ユーロほどで売っているので、公共交通機関をうまく利用するといいでしょう。

 

ドイツ留学におすすめの都市④:ミュンヘン

ミュンヘン

①ミュンヘンの特徴

ミュンヘンは南ドイツ最大の都市で、ビールの都と言われています。ドイツ最古のビール醸造場があり、オクトーバーフェストの盛り上がりもドイツ随一です。大きい都市ではありますが、のんびりとした空気が流れ田舎町のような雰囲気を持っているため、長期滞在に向いている都市と言えます。

 

②ミュンヘン留学のおすすめポイント

ドイツの文化に触れることを目的としたワーホリ、留学には非常におすすめの都市です。地元愛が強く未だに民族衣装を身にまとった方が多くいたり、博物館や美術館などドイツ文化の色濃く現れた都市です。勉強しながらドイツ特有の文化にも思い切り触れましょう。

 

③ミュンヘン留学の費用

語学学校の月間費用はおよそ10万前後。暖かく過ごしやすい気候、アクセスの良さなどから非常に人気の都市で、家賃はドイツでトップクラスの高さです。市内公共交通機関もありますが、主要な観光地やショッピングセンターなどはマリエン広場を中心に徒歩圏内に広がっているため、交通機関を多用する都市ではありません。また、レストランなど外食の物価は、他の都市に比べて一割ほど安い水準となっています。

 

ドイツ留学におすすめの都市⑤:ハンブルグ

ハンブルグ

①ハンブルグの特徴

ハンブルグはドイツ最大の港町です。波止場特有の旅情あふれリゾート気分も味わえる、多くの人が行き交う都市です。出版社や新聞社が集まり、多くのジャーナリストやビジネスマンが賑わう旧市街地区がある一方で、若手のデザイナーや芸術家などが集う流行の最先端をいくシャンツェ地区もあり、様々な表情を見せる都市として知られています。

 

②ハンブルグ留学のおすすめポイント

ハンブルグは港町で多くの外国人が行き来することもあり、語学学校も比較的数が多くあります。語学ができない人間にも寛容な都市のため、ワーホリで行く人も仕事が見つけやすいでしょう。港町のため新鮮な魚料理が多く、回転寿司屋も行列ができるほど人気です。ドイツ語が苦手な方でも比較的留学生活を送りやすい都市と言えるでしょう。

 

③ハンブルグ留学の費用

ハンブルグはドイツ国内で最も高級住宅街の範囲が広い都市で、長期間の留学では家賃に苦労する可能性があります。例えば、市街地で1Rに住むには平均で10万前後/月はかかります。安い学生寮などはすぐに埋まってしまうため、常に空き室情報にアンテナを張っておく必要があります。なお、レンタルバイクのシステムが充実しているため、市内での移動は自転車を使う人が多いです。

 

ドイツ留学におすすめの都市⑥:デュッセルドルフ

デュセルドルフ

①デュッセルドルフの特徴

デュッセルドルフはライン川沿いに広がる都市で、商工業都市として発展しています。多くの日系企業がヨーロッパ拠点としている都市でもあり、日本食レストランや日本食品が並ぶスーパーも多くあります。中心部にはファッションビルや高級ブランドショップも多く、買い物を楽しむこともできます。

 

②デュッセルドルフ留学のおすすめポイント

日本人が多く住んでいる都市なので、日本人向けの語学学校が多くあります。また、日本食レストランも多く、ワーホリで就労先を見つけるにも困ることはないでしょう。なによりも、食の面で困らないことが長期留学には向いており、初めての海外留学という方にはおすすめの地域です。

 

③デュッセルドルフ留学の費用

語学学校の平均相場は7万~10万円/月ほど。日本人街もあるデュッセルドルフでは、日本語がわかる先生がいる学校や、日本語のパンフレットを置いている学校もあります。また、家賃相場は高めで、1Rで8万/月~ほどです。食料品などは大手スーパーチェーンの参入などもあり、近年は比較的安くなっていますが、日本食などは関税がかかることもあり割高です。

 

ドイツ留学におすすめの都市⑦:シュツットガルト

シュツットガルト

①シュツットガルトの特徴

シュツットガルトはドイツ南西部のぶどう畑や森に囲まれた盆地にあり、世界的なバレエ団や交響楽団を有する文化的な都市です。ドイツ南西部の経済中心地として有名で、車のベンツやポルシェの生まれた土地でもあります。「黒い森」へのアクセスも良く、旅の起点となっています。

 

②シュツットガルト留学のおすすめポイント

シュツットガルトで留学するメリットは黒い森にほど近く、ドイツの中でも最も異国感の強い土地で生活できることでしょう。雄大な自然や古城など、南ドイツならではの観光地をゆっくりと堪能しつつ、語学を学ぶ短期の語学留学をする方が多いです。人によっては、長期の留学にはあまり向いていない都市かもしれません。

 

③シュツットガルト留学の費用

シュツットガルトの家賃相場は比較的高く1Rで8万/月~ほど。車業界の大企業が本社を置いており、人口の割に家が足りていないため高くなっています。食費などの生活費はドイツの平均的な水準です。観光地の入場料などが無料になる公共交通機関乗り放題カード「シュツットカードプラス」というものも販売されているため、休日や観光の際にはこれを利用するといいでしょう。

 

まとめ

同じドイツ国内でも、各都市により留学・ワーホリのしやすさや費用感などが大きく異なることがわかりました。留学・ワーホリ先を決める際には改めて留学の目的を見直し、ドイツのどのような文化に触れたいのか、長期の留学になれば費用面も含め考慮し、最も目的にあった都市を選びましょう。



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FlyOut編集部

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