オーストラリアの都市は留学において、豊かな自然と過ごしやすい気候、治安が良くフレンドリーな人が多いこと、そして英語圏の国ということから、常に留学人気都市ランキング上位にあります。上記以外にもビザの取りやすさや、セカンドビザ制度が人気で、日本人のワーホリ渡航先として1番の人気を誇っています。そんなオーストラリアに数ある都市の中から、留学におすすめの都市についてまとめたいと思います。
目次
オーストラリア留学におすすめの都市1:シドニー
①シドニーの特徴
南半球を代表する国際都市であり、オーストラリア国内最大の人口を有する「オーストラリア第一の都市」がシドニーです。2000年に開催されたシドニーオリンピックから一躍有名となりました。20世紀を代表する近代建築物のオペラハウスは観光地としても人気です。また、シドニーは「世界の都市総合力ランキング2017」で第10位の都市と評された、世界的な大都市でもあります。
②留学におすすめの点
シドニーがあるニューサウスウェールズ州には、世界各国から26万人以上もの留学生が集まっています。日本からの渡豪者はワーホリが年間約1万人。学生ビザによる留学生が年間約2万4千人いますが、その内の約35%、最も多い割合の日本人がシドニーに滞在しています。
人口が多い分、学校の数や学べるカリキュラムの数が充実しており、調理師コースやネイルアート、ヨガなど、英語以外のことを学ぶ環境も整っています。ある程度英語力が身に付いた人にも、学習の選択肢が多くある環境は魅力です。
③留学費用の目安
「学生ビザ・シェアハウス暮らし・語学学校に通う」ことを想定した、目安の留学費用を期間別にご紹介します。
・1ヶ月:約40万円~
・3ヶ月:約100万円~
・6ヶ月:約200万円~
シドニーは世界的にも地価の上昇率が年々上昇しているエリアとして知られています。そのため、家賃はほかの都市と比べても高い傾向にあります。スーパーでの買い物など、物価が特別高いことはありません。
※上記費用は学費以外にも、ビザ申請費、家賃、食費、渡航費、保険料など、留学にかかる費用のすべてを概算で含んだ目安です。以下の都市も同様の条件でご紹介します。
オーストラリア留学におすすめの都市2:メルボルン
①メルボルンの特徴
イギリスのエコノミスト誌による調査で、「世界一住みやすい都市」に7年連続1位に選ばれたことで有名なオーストラリア第二の都市がメルボルンです。テニスの4大大会のひとつ全豪オープンやF1、競馬のメルボルンカップなど、さまざまな競技の大きな大会の開催地にもなっています。最近では、サッカーの本田選手がメルボルンのチームに移籍したことでも話題になりました。ヨーロッパ調の建物が多い街並みは、カフェ文化が盛んなことでも有名です。
②留学におすすめの点
メルボルンのあるビクトリア州の日本人の滞在率は約20%。シドニー同様大きな都市なので、語学学校や専門学校の数は充実しています。カフェ文化が盛んな都市ならではの「バリスタコース」を取り入れている学校が多く、女性を中心に人気を得ています。
日本食レストランが多くあるので、英語力に自信がない人にも働き口はたくさんあります。シティ中心地内のトラム(路面電車)は無料で乗れるので、交通費の節約にもなり、まさに住みやすさを感じながら留学生活を過ごすことができるでしょう。
③留学費用の目安
・1ヶ月:約38万円~
・3ヶ月:約94万円~
・6ヶ月:約190万円~
シドニーと大差ありませんが、若干家賃と学費の相場が下がります。とはいえ、人気のエリアだとシドニーと同等、もしくはそれ以上の家賃設定もあります。おしゃれなレストランが多いですが、日本に比べると外食は非常に高いので、自炊が節約のポイントです。
オーストラリア留学におすすめの都市3:ブリスベン
①ブリスベンの特徴
シドニー、メルボルンに次ぐ、オーストラリア第三の都市がブリスベンです。年間を通して寒暖差が少なく、肌寒いと感じる日でも日中の最高気温は20度を超える温暖なエリアです。以下でご紹介する、ゴールドコーストとケアンズという都市とともに、オーストラリアで2番目に大きな州、クイーンズランド州に属しています。観光地ではないので、観光客が少なめの忙しすぎない中規模都市と言えるでしょう。
②留学におすすめの点
クイーンズランド州の日本人滞在率は約30%で、シドニーに次ぐ人気エリアです。観光地として人気のゴールドコーストやサンシャインコーストまでは車や電車で約1時間の距離に位置しています。平日は学校に専念して、土日はオーストラリアの自然でリラックス。都会と自然が調和し、オーストラリアらしさを感じることができるバランスの良い都市です。
③留学費用の目安
・1ヶ月:約35万円~
・3ヶ月:約87万円~
・6ヶ月:約175万円~
シドニーやメルボルンと比べて、学費の差はほとんどないものの、シェアハウスの家賃が少し抑えられる傾向にあります。留学中の週末を利用して、ゴールドコーストなどに旅行に行きたいと考えている人は、上記の金額にその分予算の追加が必要です。
オーストラリア留学におすすめの都市4:ケアンズ
①ケアンズの特徴
オーストラリアの中で、日本に最も近い都市がケアンズです。世界遺産に登録されている世界最大のサンゴ礁地帯「グレートバリアリーフ」の玄関口としても有名です。そのほか、「キュランダ」という世界最古の熱帯雨林に囲まれた美しい村も、多くの観光客で賑わっています。年間通じて夏の格好で過ごせる温暖な気候で自然も多く、日本でいうところの沖縄のようなイメージと言えるでしょう。
②留学におすすめの点
気候以外にも、ジェットスターが成田空港からケアンズまでの直行便を運航しているので、日本から近くて安く行けることもあり、日本人留学生に非常に人気のエリアです。語学学校では、自然が多い環境を活かしたアクティビティも多く、温かくてきれいなリゾート地で過ごしたい人にとってケアンズは最高です。
③留学費用の目安
・1ヶ月:約30万円~
・3ヶ月:約75万円~
・6ヶ月:約150万円~
ほかの都市に比べると、学費に家賃、渡航費も抑えられるので、オーストラリアの留学先の中では、格安留学を実現できる都市と言えます。観光ビザやワーホリで気軽に留学する人も多いので、語学学校には困りません。
オーストラリア留学におすすめの都市5:ゴールドコースト
①ゴールドコーストの特徴
年間300日が晴れと言われるほど気候に恵まれた土地で、年間を通して過ごしやすい都市です。「サーファーズパラダイス」という日本人サーファーにも人気のビーチエリアを中心としたこぢんまりとした街並みは、ゆったりとした時間が流れ、大都会が苦手な人には最適な環境。マリンスポーツが好きな人におすすめです。
②留学におすすめの点
サーファーズパラダイスのような中心地は観光客で賑わいますが、少し離れれば都会の喧騒とは無縁で、ゆっくりと落ち着いた雰囲気です。留学が初体験で海外生活に不慣れな人にとっては、戸惑い少なく環境に馴染めるでしょう。ゴールドコーストもジェットスターが成田空港から直行便を運航しているので、日本人にとっては行きやすさも魅力です。
③留学費用の目安
・1ヶ月:約35万円~
・3ヶ月:約87万円~
・6ヶ月:約175万円~
ブリスベンと同等の費用がかかります。土地柄、ダイビングのライセンス取得ができるコースの募集もよく見かけるなど、英語+海という人にはうってつけです。
オーストラリア留学におすすめの都市6:アデレード
①アデレードの特徴
アデレードは、メルボルンから飛行機で1時間程度の南オーストラリアに位置しています。オーストラリアと言えばワインの生産が盛んなことでも有名ですが、アデレードの「アデレード・ヒルズ」というワイナリーエリアで生産されるワインも、上質で人気の銘柄が揃っています。日本人からの知名度は高くない都市ですが、「世界一住みやすい都市ランキング2017」で5位に輝いています。
②留学におすすめの点
日本人の滞在人口は約4%と少なく、日本人の少ない環境で勉強したい留学生にとってアデレードは、穴場であると言われています。ゴールドコーストのように中心地の街の規模がコンパクトで、20分以内で周れてしまうことから「20 minute city」と表現されています。日本人が少なく、落ち着いた環境で留学生活を送りたい人にはぴったりです。ワイン好きの人にもおすすめです。
③留学費用の目安
・1ヶ月:約35万円~
・3ヶ月:約87万円~
・6ヶ月:約175万円~
アデレード留学もブリスベン程度の費用を見ておきましょう。オーストラリアの留学費用としては、高すぎず安過ぎずの中間的な相場です。
オーストラリア留学におすすめの都市7:パース
①パースの特徴
オーストラリアの国土の約3分の1ある西オーストラリア州の都市パースは、アデレードに次ぐオーストラリア第四の都市。パースも「世界一住みやすい都市ランキング2017」で7位に選ばれた、美しい街として人気です。年間の約70%が晴れと言われる過ごしやすい気候で、フレンドリーシティと呼ばれるほどパースに住む人は人柄が良いことで知られています。
②留学におすすめの点
オーストラリアの主要都市の中では最も日本から遠く、シドニーやメルボルンから約6~7時間のフライトを要するため、日本人の滞在人口は約10%と少なめ。市内からほど近いビーチは非常にきれいで、さまざまなマリンスポーツを楽しむことが可能です。ケアンズのような自然もあれば、アデレードのような落ち着きもある街は、老若男女問わず人気です。
③留学費用の目安
・1ヶ月:約37万円~
・3ヶ月:約92万円~
・6ヶ月:約185万円~
メルボルン留学と同じくらいの費用を見ておきましょう。大都市に比べて学費の相場は安い傾向にあるものの、裕福なオーストラリア人のリタイア後の生活地としても人気で、物価はやや高いと言われています。
まとめ
一口にオーストラリアと言っても、国土は日本の20倍以上。場所によって気候や雰囲気は異なります。異なる部分があるとは言え、国内の3つもの都市が世界一住みやすい都市ランキングに名を連ねています。日本人だけでなく、世界各国の留学生から人気を集め続ける理由がそこにはあるのでしょう。ぜひ、自分に合った都市で、自分らしいオーストラリア留学を体験してみてください。
FlyOut編集部
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